2012年10月26日金曜日

オーダーメイドという名のギャンブル

オーダーメイドというのは、
よくよく考えれば難しいものです。

完成品はまだこの世に存在していないのに、
想像通りのものが出来上がるのを期待されるわけですから。

オレゴン大学の実験の画像を知っていれば、
それがどれだけ分の悪い賭けか分かると思います。



と言っても、
そこまで分が悪くない業界もあるでしょう。

スーツのオーダーメイドなどがその例です。

完成品に近いものがショーウィンドウに飾ってあるでしょうし、
どんなスーツが欲しいかもかなりハッキリしているからです。

それでも失敗はあるでしょうが、
全体から見ればそれほどでもないでしょう。

建築などになると土地の形・大きさ、
要望などもあってぐんと成功率が下がります。

そしてソフトウェアになるともっと下がることでしょう。

これは職人の腕の問題なのでしょうか?

自分はそれだけではないと思います。

オーダーメイドは職人の腕以外にも成否を分けるパラメーターがあるわけです。



それは顧客の理解度ではないでしょうか。

理解度が低いと伝える要望が間違っている可能性が高まります。

誤りを正せばいいという考えもありますが、
顧客は誤りを認めるでしょうか。

認めたとしても、
真偽が入り混じった状態から簡単に真実が導きだせるものでしょうか。

名探偵はそうそう居ないから名探偵なわけです。

何が言いたいかと言うと、
よく分からない状態でオーダーメイドを頼むのは危険だということです。

注文したい物についてよく理解するか、
既に出来上がった商品から選ぶべきでしょう。

そうしないと、
大抵の場合手に入れるのはゴミクズとそう変わりません。



ほら、ゲームとかでよくあるじゃないですか、
主人公専用の武器とかそんなやつ。

武器が主人を選び、
その人以外使えないようなタイプのあれです。

世界でただひとつの一品は、
あなたにも素養を要求するものなのですよ?

あなたはそれを手に入れるに値しますか?

注文する前によく考えてみてください。



追記:
スーツ屋さんや建築屋さんの話は憶測なので、
間違っていたらゴメンナサイ。


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